中学受験に挑む小学生のために、家族ができる大きなサポート

受験

昨今の日本では、いわゆる「受験戦争」が前倒しになり、「中学受験」に挑戦する子供たちが増加しているという傾向があります。

特に首都圏や関西においては、私立中学が大変多く、また最近では公立の中高一貫校も台頭してきていますので、中学受験が非常に盛んで、定員割れをする一般の公立中学も珍しくないほどです。

公立の中高一貫校や国立大学の付属中学などは、授業料などの面でも負担が少ないことから、大変な人気を誇っているようですね。

中学受験の試験科目は学校によって様々で、国語・算数・理科・社会の4科目で行う学校、国語・算数・理科の3科目で行う学校、国語・算数の2科目だけで行う学校などがあります。

中学受験には特別なテクニックが必要になります

問題はその中身で、小学校で学習する内容を応用すれば解けるといえば確かにそうなのですが、解答法が独特であったり、訓練していなければ時間内に解くことが難しかったり、応用という範囲を超えている問題も多いので、学習塾や家庭教師を利用して、中学受験に向けての特別な勉強が必要になってきます。

ある調査結果によると、現在小学校高学年の子供たちのうち37パーセントが学習塾に通っているそうですが、これを「中学受験に挑戦する子供たち」に限定すると、間違いなく数字は跳ね上がることになります。

中学受験に挑戦する子供たちは多くの場合、小学校高学年、或いは低学年のうちから、熱心に勉強に励まなければなりません。
中学受験のために遊ぶ時間を割いて塾通いをしているという子は、今の日本では決して珍しくありません。

小学生に中学受験を強いるのは、酷なのか

小学生という遊び盛りの時期に、このような苦労をして中学受験をさせる必要があるのかという議論は各所でなされてきましたが、中学受験をして中高一貫校に入ることで「高校受験」がなくなり、部活動などが最も楽しい時期をのびのびと過ごせる、早いうちに「受験」を経験させることで勉強力が身に付く、中高一貫教育によって効率的な中等教育が受けられるなどのメリットがあるため、中学受験を志す親子はどんどん増え続けているようです。

しかし、受験勉強とは長く辛い戦いです。
そしてそれを乗り越えなければならないのは、小学生の子供たちです。

時には遊びや好きなことを犠牲にしながら、ハードな勉強生活を送らなければなりませんので、それなりの覚悟が必要です。

ハードな中学受験だからこそ、親のサポートが重要

だからこそ中学受験に挑戦すると決めたら、できるだけ効率的に勉強をし、ストレスの少ない環境を作り、周囲の大人たちが全力でサポートしながら、親も子供に寄り添うような気持ちで、一歩一歩地道に歩んでいかなければなりません。

親世代にはあまり馴染みのなかった「中学受験」。未知の試練の前で、子供と一緒に戸惑っている親御さんも少なくないでしょう。
「中学受験をすると決めたけど、一体何をどうしたらいいの?」「今のやり方で本当に大丈夫なの?」と、様々な不安が押し寄せてくることと思います。

そんなときは不安を抱え込まず、学校の先生や塾の先生、家庭教師などに相談をして、一つ一つ解消していくようにしてください。不安をためこむと、モチベーションはどんどん低下して、中学受験を諦めてしまうことにもなりかねません。お子さんの様子にも常に気を配って、サインを見逃さないようにしてくださいね。

中学受験のメリット・デメリットをまとめます

さて、これから中学受験について様々な角度からお話を進めていきたいと思います。

中学受験のメリットとデメリットは?中学受験をする際に気をつけるべきことは?勉強はどうやってやるの?志望校や受験校はどうやって選べば良いの?親にできることは?等等、中学受験に関する素朴な疑問や、みなさんが不安に思われるであろう事柄をいくつか集めました。

ここでお話する内容が、少しでもみなさんのお役に立てたら、この上なく幸せに思います。
みなさんが中学受験という大きな試練に明るく立ち向かえるように、影ながら全力で応援しています。

中学受験のメリットは、高校受験を回避できる

首都圏や関西を中心に、どんどん勢いを増してきている「中学受験」。
小学生というまだあどけない遊び盛りの年齢の頃から、あえて受験勉強という試練に挑み、通常の公立中学ではなく、私立中学や公立の中高一貫校への入学を目指すメリットとは、一体何なのでしょうか?

公立私立を問わず、中高一貫校に入る最大のメリットといえば、「高校受験」をしなくて良いという点です。
中学生は小学生の頃にも増して、部活動などの学校生活が楽しくなる時期ですから、その時期にこそのびのびと過ごさせてやりたいという思いから、高校受験ではなく中学受験を選ぶという親御さんもいます。

また、中高一貫教育とは、中学校と高校の学習内容に一貫性を持たせ、無駄なく効率的に教育を行うというもので、昨今各所で推奨されています。
そういった情報を得て、中学受験を視野に入れるようになったという方も多いですね。

中学受験のデメリットは、小学生に勉強を強いること

一方、中学受験をするデメリットは、何といっても小学生の子供たちがかなりハードな勉強をしなければならないという点でしょう。
この点については、とにかく子供が勉強をストレスに感じず、前向きに取り組めるように、周囲がサポートしていく必要があります。子供は純粋ですから、「イヤだ」と感じない限りは熱心に取り組みます。

模試で良い点を取るなどの成功体験があれば、モチベーションも高まるでしょう。

さらに、子供にとって大きなデメリットと言えるのが、中学受験をして私立中学や公立の中高一貫校に入ると、「小学校までのお友達と離れ離れになる」ということです。

大人からすれば「友達はまたいくらでもできるし、学校が離れても友達でいれば良い」と思うかもしれませんが、子供にとっては一大事です。この点については、よくお子さんと話し合っておいた方が良いでしょう。

中学受験を決断するタイミング

中学受験に挑戦する子供は小学校6年生。日々成長著しいとはいえ、進路や将来のことについては、まだまだ親御さんの教育方針がウエイトを占めている時期ですよね。

みなさんの中にも、お子さんに「中学受験をさせてみようかしら?」と考えている方がいらっしゃると思いますが、ここでは親子に挑戦を決断するまでのプロセスについて考えてみましょう。

中学受験は親子2人3脚で挑む大きな戦いですが、子供の方から「中学受験をしたい!」と言い出すよりも、親が先に思い立つケースの方が圧倒的に多いような気がします。そこで、まずどんなふうに子供をその気にさせるかというのが第一の関門になります。

よく話に聞くのは、まず子供を学習塾に通わせて、慣れてきたところで中学受験を切り出すというケースです。子供にとって塾通いというのは必ずしも苦痛なものではありません。

私は中学生のときに塾通いをしていたのですが、塾の先生の授業はとても明確で面白いし、何より友人がたくさんできて「学校以外の居場所」というものが居心地が良かったので、塾大好きな中学生でした。まず勉強する環境に慣れ、その先に受験があるという流れなら、お子さんもすんなりと受け入れられるかもしれません。

ただ、お子さんには受験というものの大変さを予めしっかりと伝えておく方が良いと思われます。後から「こんなはずじゃなかった」と勉強を放棄してしまうことも考えられるからです。

中学受験をすることのメリットやデメリットをよく話して聞かせ、お子さん自身が中学受験を決心すれば、あとは受験勉強の道程を、家族で力を合わせて歩んでいくのみです。

中学受験に必要なのは、学習塾?家庭教師?

さあ、いよいよ「中学受験に向けての勉強をスタートさせるぞ!」という段階に来たとき、まず検討されるのが「学習塾」や「家庭教師」といった、学校以外の勉強の場を持つことだと思います。

中学受験の入試問題というのは、小学校で教わる内容をもとに作られているとはいえ、解答法、解答スピード、応用の仕方など、やはり特別な訓練をしなければとても手に負えないものが多いというのが現実です。

そのような状況の中、中学入試に挑む子供たちのほとんどは、学習塾もしくは家庭教師を利用して、入試に向けての勉強に励んでいるようです。

学習塾と家庭教師の併用がトレンド?

なかでも注目すべきは学習塾と家庭教師を併用する子供たちの存在です。
びっくりするような話ではありますが、こうした子供たちは意外と多く、学習塾で教わった内容を家庭教師とじっくり復習する、学習塾でわからなかった問題を家庭教師に尋ねるなど、併用することでより効率的に、かつストレスなく受験勉強ができているといった意見があります。

しかし、学習塾と家庭教師を併用するにはそれなりのコストもかかりますし、やはりお子さん自身が負担に感じることもありますので、そうした場合はお子さんの個性に合わせてどちらか一方を選ぶと良いでしょう。

学習塾ならば周囲に仲間がたくさんいることでモチベーションUPにつながるというメリットがありますし、家庭教師なら質問がしやすい、苦手なところを徹底的に勉強できるなどのメリットがあります。

受験にかんする情報量の多さなどは学習塾に軍配が上がると考えられがちですが、大手の家庭教師派遣会社などで中学受験に対応するためのプロ家庭教師を派遣しているような所であれば、学習塾に匹敵する情報や対策を握っているので、心配はありません。

参考)中学生向け家庭教師は中学生のパートナーになってくれる

中学受験の志望校、受験校の決め方

中学受験をすると決めたら、受験勉強と同時に始まるのが「志望校選び」。

もちろん、いよいよ中学受験を目前に迎える小学校6年生後半までは、受験校を限定する必要はありません。
勉強していく段階で成績が上がり、当初考えていた所よりも上のランクの学校が狙えるようになっていることもあるでしょう。ただ、なるべく早いうちからいろんな学校の情報を集めておくに越したことはありません。

中学受験は大きく分けて2パターンあり、それは「私立中学の受験」と「公立の中高一貫校の受験」です。

また、大学の付属中学の受験もありますね。本人の希望や家庭の教育方針、将来のビジョン、経済事情など、様々なことを吟味しながら志望校を絞っていき、受験校を決めることになります。

受験する学校によって受験科目が違ったり、出題傾向に特徴があったりしますので、なるべく早い段階で志望校におおよその見当を付けておくことは、効率の良い受験勉強をしていくためにも大切なことです。

志望校に関する情報を集める、実際に足を運ぶことも重要

最初のうちは、とにかく学校に関する情報をたくさん集めて、可能であれば実際にその学校を見学しに足を運んでみることをオススメします。
実際に目で確認し、学校の空気に触れることによって、勉強のモチベーションもあがります。

また、見学せずに受験、合格して晴れて入学したものの、学校の雰囲気が肌に合わなかったという事態も防ぐことができますよね。

「せっかく行くなら少しでもレベルの高い学校に!」という考え方は、少々危険な場合があるので注意してください。入学したけれど授業についていけなかった、校風が合わなかったということもあり得ます。

あくまで「総合的に」「長期的に」判断して、志望校および受験校を決めるようにしてください。

中学校受験の受験勉強において大切なこと

中学受験に向けての受験勉強は、長く辛い戦いです。
少なくとも小学校高学年の2~3年間は、少なからず色々なことを犠牲にして、勉強最優先の生活を送らなければならないことが予測されます。
わずか10歳そこそこという年齢の子供たちが受験に挑むということは、決して容易なことではありません。では、その試練を見事乗り越えて合格を掴み取るためには、どうすれば良いのでしょうか?

まず、受験勉強は長丁場ですので、持久力が大切になってきます。
最初のうちは熱心に取り組んでいても、ハードな勉強生活に突如嫌気がさしたり、勉強しているのに思うように成績が上がらないなどの壁にぶちあたって、挫折してしまうことがあります。こうした状況に陥らないためには、ある程度の息抜きが必要不可欠です。

たまには気分転換をしたほうが、長期的にはよい

私自身、高校受験や大学受験の際に経験があるのですが、自分の好きなことや遊びを全て犠牲にして受験勉強だけに取り組むよりも、時々は友人と遊びに行ったり、趣味の時間を持ったりした方が、「やる気」を維持できたものです。

「今日はいっぱい遊んだから明日からまた勉強がんばるぞ!」とか、「来月は楽しみな予定があるから、それを励みに勉強するぞ!」とか、自分なりにバランスを取って、良い状態を作り上げていたように思います。

中学受験をするのは、小学生という遊び盛りの子供です。
受験という大きな目標がある以上、犠牲が生じるのは仕方のないことなのですが、時々は自由な時間を持たせてあげることが、より効率の良い勉強、ひいては途中で挫折しない受験勉強を実現させてくれることと思います。

中学受験においての家族のサポートの重要性

以前、中学受験に挑戦する小学校6年生のお子さんを持つお母さんに、その胸の内を聞いたことがあります。
「勉強ばかりさせてかわいそうだと思うけど、今は仕方ない。ただ、私は受験勉強を教えられないし、頑張っている我が子に何もしてやれないということが苦しく申し訳ない」と、少し落ち込んだ様子で語ってくれました。

私は何となく黙ってしまったのですが、そのとき同席した友人には中学受験の経験があり、このように答えていました。「親や家族にしかできないことが絶対にある。私は中学受験の勉強で苦しかったとき、両親や兄が励ましてくれたことや、良い点を取ったら褒めてくれたこと、母がいつもおいしい夜食を作ってくれたこと、20年近く経った今でも忘れていません。家族がいたから頑張れたんです。」

子供にとって、家族は心の支えです。小学生という年齢の子供なら尚更です。
勉強を教えることができなくても、受験勉強の苦しみを分かち合い、サポートすることはできます。

日々の生活面でのサポートに加え、辛いときに話を聞いてくれる家族がいること、成績が上がったら褒めてくれる家族がいることは、子供たちにとって強力な糧となります。

時には、勉強に身が入らない子供を諌めることも必要になってくるでしょう。思春期に差し掛かった小学校高学年のお子さんなら、反抗心を顕わにしてくることもあるかもしれません。

しかし、常にお子さんを見守り、励まし、時には遊びに連れて行ってあげたりしながら、家族で共に歩んでいけば、きっと乗り越えられるのではないかと思います。

中学受験を終えて、燃え尽き症候群にならないように・・・

長く辛い受験勉強を終えて、晴れて希望の中学校に入学。本人も親御さんも、長い間背負っていた重荷をおろし、ほっと胸を撫で下ろすことでしょう。しかし、受験勉強を終えた後も、「勉強」はまだまだ続いていきます。

ある中学受験生の実体験を紹介しましょう。小学校5年生のときから受験勉強を始め、当初は無理だと言われていた第一志望の私立中学に、見事合格することができました。
しかしいざ入学してみると、授業についていくことができず、だんだん学校に行くことが苦しくなりました。

そして不登校寸前のところで、中学受験時にお世話になっていた家庭教師に相談し、また勉強を教えてもらうことにして、何とか持ちこたえたというのです。

中学受験を終えたら、苦労して入った憧れの中学校での勉強がスタートします。中学校の勉強は、小学校の勉強よりも内容が深くなり、難しくなっていきますよね。
ですから、中学受験が終わって、次の大学受験まで6年もあるからといって、勉強離れをしてはいけません。むしろ、中学受験を終えてからが本番なのです。

中学受験を経験した子であれば、勉強するということがどういうものかをわかっていますし、中学校入学後も上手に自分のペースで勉強を続けていける子が多いと思います。

しかし、ある種の「燃え尽き症候群」のようになってしまったり、今まで頑張ってきた分勉強に嫌気がさしたりする子もいますので、そこはしっかりと周囲がフォローしてあげてください。

「無理をして入学したけれど授業についていけない」「校風が合わなかった」というケースも少なくありませんので、受験の段階でよく志望校を検討することも大切ですね。

広告